1 これまでの保育と現在の保育の考え方
2017年4月から、子どもとの関わり方を変えた。
学習指導要領など、最新の国の流れを見ると、このままではいけないと感じた。
これまでの保育を否定するものではないが、少し違和感を感じていた。
これまで子どもの気持ちを大切にしてきたが、保育者主体になってしまっていた。
昨年の要領改定は、子どもを中心にして保育を見直すきかっけになった。
やはり子どもに対して、ある程度の距離感を保ちつつも、保育者が関わったほうが良い。
子どもから自由に発想することを妨げるのではなく、保育者と一緒になって、活動を展開させることが大切だと感じた。
例えば、年間行事は、従来と変わりはない。
しかし、どんな役がいい、どんな楽器を使いたい、など、子どもが自分で決めて、練習するように視点を変えた。
この結果、これまで以上に、子どもがイキイキと活動していることが実感できた。
介入しすぎると、保育者主体になるが、その距離感を大切にすれば、子どもの可能性をもっと伸ばせることに気づいた。
2 キッズ版に対する印象
絵を通じて、みんなで意見を出す機会を設けることには賛成。
コンセプトにも共感できる。
子どもが考えて、自分なりに納得することで、次の時にはこうしようなど、自発的になると期待できる。
このように絵を使って、視覚的に伝えることは非常に賛成。
社会のルールやマナーは知識としてもちろん大切だけれど、一人ひとりに問いかけることも賛成。
理由は、年齢に応じて、特に3歳児は、言葉で伝えても頭のなかでイメージできないことがある。
絵本を読み聞かせするときには、挿絵があるので、言葉とイメージが一致する。
言葉だけだと、イメージができない子は、よそ見をしてしまう。
4 キッズ版の題材について
年齢に応じて、題材を変えることはいいと思う。
3歳児には、「本棚の本を整理する絵」を見せて、説明する。
絵を使うと、先生はこういうことを言いたいんだと目で見て理解できる。
5歳児には、盲導犬などの難しめの絵でも良い。
デパートのエスカレーターなど、園の外の出来事に関することでも、園で教えることは大切だと思う。
5 活用シーンと活用時間
当園では、午前中の主活動では同年齢、午後は異年齢となっている。
午前中に使う場合は、同年齢になるので、年齢に合わせた題材を担任が選ぶと思う。タイミングは主活動の前。
午後に使う場合は、帰りの16:45頃の振り返りの時間に、異年齢で使う。
どちらで使うにしても、5分程度、話すイメージ。
6 活用する際の言葉かけ
「今日はこんな絵をもってきたんだけど、みんな見てみようか」と言うように話しかける。
子どもは何かを提供すれば、必ず反応するので、イメージ通りの活用ができるのではないかと思う。
7 キッズ版の保管方法
教材室があるので、そこに保管しておく方がいい。
年齢別に題材が分かれていれば、担任が子どもに合わせた絵を選び、自由に活用すると思う。