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保育におけるマニュアルの欠点


ある園長先生との打ち合わせでわかったこと。

1 保育は「応用力」が大切、保育自体のマニュアルを作りすぎると応用できない ・健康や安全の最低限のマニュアルはつくる ・しかし、保育の方法は、本来であれば子ども一人ひとりにマニュアルが必要 ・それは現実的に無理であるため、保育者自身に「自分で考えること」を重視させている ・保育者に考え方だけ伝えて、保育者自身がその子にあった保育の方法を考えさせることが大切 ・それでこそ、その保育者らしい保育につながる ・誰でもできる保育であれば「あなたじゃなくても誰でもできる」と言っているようなものである 2 すでに保育者用マニュアル、子ども用のルールを作っている園の課題 ・こういう園は、マニュアルから外れた子の対応に困る ・理由は、保育者が自分自身で考える力がないため、マニュアル以外の事態に応用ができない ・マニュアルから外れた子=気になる子の対応ばかりに目がいってしまう ・マニュアルが無ければ、その子は「できない子」というレッテルを貼られなかったかもしれない ・保育は対人であるため、保育自体のマニュアルを共通で作りすぎるのはリスクがある 3 なぜマニュアルが好きな園には、ミッケルアートは敬遠されるのか? ・すでに出来上がっているマニュアルを崩されたくないという気持ちもあるかもしれない ・保育者に考えさせる姿勢の園とそうでない園に二極化する ・この結果、子どもは、応用力がつくかつかないかに差が出てくる 4 ミッケルアートを「いいね」と思う園は、なぜ良いと感じているのか? 理由1 子どもの応用力が身につくため ・保育者も子どもも、人であるので、様々な考え方を持っている ・子どもにとっては、「このルールはなぜこうなっているのか?」と本質を考えることで「応用力」が身につく ・考える力が身につけば、応用力が身につく ・今後の小学校以降の教育方針でもそこが重要視されている 理由2 保育者の応用力が身につく、また、保育者同士の価値観を共有できるため ・保育者自身に、自分で考えさせるようにすると、保育者同士の価値観がずれがでることがある ・内部研修で、ミッケルアートを使って話し合いをさせると、保育者同士の価値観を共有できる機会が生まれる ・保育者の中でも、ピントくる保育者は、どの子どもに対して、こういう事例があるよねとすぐに話し合える 理由3 経営者から見ると、価値観を共有できる教材にもなる ・ミッケルアートはマニュアルではなく、いろんな人が意見を出しやすい教材 ・保育者同士、保育者と子ども。様々な人が話し合えることが重要 ・子どもによっては、思うも寄らない考えを持っているかもしれない ・子ども一人ひとりの価値観を知るきっかけにもなる


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