
英語や算数などの学習もやってくれる保育園と、学習はやらない保育園は、どちらが生き残るのか?
保育園は、英語や算数などの学習の場ではないとされている。
しかし、幼稚園と比較すると、保護者は心配になる。
保育園は、保護者からみると、1日中遊ばせているように見える。
これは調べていくと、「遊び」のなかで、子どもは学んでいくとある。
知ると納得できるが、心配が消えるわけではない。
では、希望に応じて学習もやってくれる保育園ができたとすると、そこが受け入れてくれるなら、結構多くの保護者はそこを選ぶだろう。
そのとき、学習はやらない保育園はそれでもやらないのだろうか?
また、保育園関係者の方々とお会いすると、保護者の立場から、ここには通わせたくないという園も少なからずある。
「うちは子どもの可能性を引き出すことを大切にしている。
だから保育のなかでは、「ダメ」とは言わないようにしている。
肘をついてご飯食べても良いじゃない。すべり台を逆走しても良いじゃない。」
これは、少子化になり、保護者が選ぶ時代になったら、生き残れるのかな?
ーー以下、本記事にいただいたコメントーー
1 保育所で言われる、そして言外に否定のニュアンスを持つのが学習。 2 でも、形、数、言語、表現の基礎を教えることは幼保共通の課題 3 文字、数、形の基礎をどの範囲、程度、方法で教えるかは、現場次第だろうが、小学校とに連続性が強調されるという観点からは、小学校に入学する前の幼児教育においてもいわゆる学習のウェイトが増してくると考えられる。 4 これからは、幼児教育段階でどの程度の言語等の学習を取り入れていくかが、保育所や幼稚園の課題となり、特色になるだろう。 5 保育所、幼稚園、こども園の教員研修でもこの方向が強化されてくる。
両方とも、生きる力の基礎を培う幼児教育の機関であり、 基礎基本の知識技能の基礎、思考力・判断力・表現力等の基礎、そして主体的な人間力を育成することを目指すという共通の目標、役割を担っている。これの目標達成を、保育所は保育を通して、すなわち保育と教育の一体的な展開を通して、幼稚園は、遊びを通した学習の指導を通して、それぞれ達成するものとされている。 が、いずれにせよ、両者ともに、生きる力の基礎を培うための教育を行うが、このことは子どもにとって、幼稚園、保育所のいずれかを問わず、生きるための基礎を培う学習の営みが展開されることを意味する。その意味において、保育所も幼稚園も学習の場であることになる。 保育所保育指針、幼稚園教育要領、連携型認定こども園教育保育要領を参照のこと。 要は、保育所も、生きる力の基礎を育成するためには、言葉、数、形等の知識父の基礎を教える教育が求められている。それが、昨年改定された新しい保育所保育指針の基本である。