【教育】アクティブラーニングを幼児教育に取り入れる方法のまとめ

January 8, 2018

以下、本を読んだ上での備忘録。

 

 

1 今後の社会に必要な力

 

これまで知識詰め込み型の教育では、グローバル社会を生き抜くためには不十分といわれている。

理由は、AI化が進み、これまでの単純作業はロボットが担い、人間はより一層クリエイティブな仕事を担う必要があるためだ。

つまり、今後の社会に必要な力の一つは、「自ら課題を見つけ、解決に導く力」といえる。

 

2 今後の教育で注目されているアクティブラーニングとカリキュラムマネジメント

 

現在アクティブラーニングとカリキュラムマネジメントという言葉が、幼児~大学教育で注目を集めている。

 

・アクティブラーニングとは、主体的、対話的に深く学ぶことを重視する教育方法であり、学校教育における「戦術」といえる。

・カリキュラムマネジメントとは、教育方針、人材、教育課程、教材、財源などの資源配分であり、学校教育における「戦略」といえる。

 

アクティブラーニングを実践するにあたり注意すべきことは、ただ体験型にすればいいというものではない。また、ただ特定の型を行うというものではない。

 

教師は、今後の社会で必要とされている力を理解し、子供たち一人一人の可能性や課題に目を向け、理想と現実のギャップを埋めるために、教育があるという視点を持つ必要があるといわれている。

 

このような教育を実現するために、保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学では、アクティブラーニングと、カリキュラムマネジメントが有効な手法であるとされている。

 

3 幼児教育におけるアクティブラーニング

 

幼児教育においても、アクティブラーニング、カリキュラムマネジメントの視点を取り入れることの重要性が学習指導要綱に記載されている。

今後より一層アクティブラーニングを視点を重視する園が増えてくる。

 

幼児教育は、「遊び」を中心として子供の心の成長を促すことが大切とされている。

園が幼少期にアクティブラーニングの視点を取り入れる場合、子供が主体的、対話的になり、深く学びやすい環境を整えることが必要である。

 

※環境とは、園庭や保育士などのハード設備と、教材や活動内容というソフトを示している。

 

4 幼児教育における保護者および園の共通の願い

 

多くの保護者や園は、学力向上への期待を除くと、子供に元気よく育って欲しい。友達と仲良くして欲しい。優しい心をもった子に成長して欲しいと願っている。

この願いを実現するために必要な要素の一つは、社会のルールやマナーであると考える。

 

・社会のルールは、多様な人が共通の場で一緒に暮らすために、様々な価値観を具体的にルール化することで、共生を実現している。

・社会のマナーは、ルールよりは拘束性が低いが、より良い社会を形成する一助を担っているといえる。

 

5 ミッケルアートキッズ版

 

私は、幼児教育において、具体的にアクティブラーニングの視点を取り入れる一つの教材を考えた。これが教材「ミッケルアートキッズ版」である。(以下キッズ版)

 

キッズ版には、社会のマナーやルールが描かれた絵を描いている。

例えば、障害者専用の駐車場、盲導犬、公園の遊具で遊ぶ子供など、子供に日常生活にあるものが題材になっている。

 

 

 

 

 

6 ミッケルアートキッズ版の目的

 

目的は、子供にマナーやルールを知識として教えることではない。子供に「なぜ」と問いかけることで、なぜこのようなマナーやルールが生まれたのかを考えさせることである。また、友達の発言を聞くことで、子供は自らの考えを振り返り、自分の価値観を形成していくことに繋げるためである。このため、先生は、「この絵は、こういうルールを示しています。みんな覚えようね」という声がけではなく、「この絵は、どうな絵ですか?なんでそう思う?」という声がけを行う。

 

7 ミッケルアートキッズ版の仕様

 

キッズ版は、1題材あたり、

・ミッケルアートの絵

・声がけの見本

・ミッケルアートの塗り絵

で構成されている。

 

8 ミッケルアートキッズ版の活用方法

 

3歳から5歳の子供を複数名を対象に、マナーやルールが描かれた絵を見せながら、マナーやルールを考えさせる時間を、毎日5分程度、日常的に設ける。

 

※5分程度である理由は、幼児の集中力が短時間であるためである。

※声がけの見本がある理由は、保育士にとって、子供達の想像力を膨らませ、発語を促しやすくするためである。

 

9 ミッケルアートキッズ版の活用事例

 

例えば、障害者専用駐車場の絵がある。車を停めてはいけないというルールがある。子供にとって交通ルールがわからないが、なぜ停めてはいけないかを考えることはできる。

 

例えば、電車の中では携帯電話で話してはいけないというマナーがある。笑顔で電話している男性と、その様子をじーっと見ている学生、携帯禁止のシールが描かれている絵をみることで、子供は状況を想像することができる。

 

実際に、私の5歳の娘に試したところ、イメージ通り、自分なりにこの絵からルールやマナーを考え、考えをまとめることができた。かかる時間は、5分程度である。

 

 

 

10 ミッケルアートキッズ版の活用の効果

・先生がキッズ版の絵と、声がけの見本を活用して、子供に対して「なぜそう思う?」と問いかけることで、子供は、自ら主体的に考える姿勢が生まれる。

・子供は、友達が意見を言うことを聞くことで、対話的な活動に繋がる。

・子供は、「なぜ」を繰り返し、日常的に活動を行うことで、深く理解する習慣が身につく。

これが、幼児教育におけるアクティブラーニングの一つの形であると考える。

 

※教室型とは、先生が紙芝居のように絵を見せて、子供達が先生に対して発語する体制のことである。幼児期には小学生のようにグループディスカッションは難しい。

 

さらに、各絵には、「塗り絵」がついているため、子供に自由に色ぬりさせることも効果的である。

効果的である理由は、家に持ち帰った後に、子供が保護者に塗り絵をみせ、保育園の活動を話すきっかけになり、子供にとっては他者に学びを「説明」することで自らの学びを深く理解することに繋がるためである。

 

今後も様々な文献を通してアクティブラーニングへの理解を深め、キッズ版の開発を通じて、将来を見据えた幼児教育に貢献していきたい。

 

 

 

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